未知の世界

こうしてベトナムに到着。親には友人の会社の手伝いに行ってくると告げました。もちろん「なんでベトナムなんだ、さっさと就職活動しろ」との小言つきです。

Sに指定されたのはベトナム首都ハノイです。以前Sと合流したのは、ホーチミンでした。僕はホーチミンしか行ったことがなかったのでハノイはもっと都会かと思っていましたが、ホーチミンのほうが断然都会でした。

Sはベトナム首都ハノイで会社立ち上げの準備をすすめており、語学学校にも通っていました。僕には意味不明な言葉で現地の人と軽い会話をしていました。

現地では長期滞在用のアパートを用意してくれていました。Sの部屋があるアパートです。今にもローカルといった感じですが、フランス領だった影響か建物の色合いもおしゃれでヨーロッパを感じさせるものでした。ベトナム入りしてから3日後から仕事の準備を始めるとのことで、最初は説明を聞くことになりました。

僕としてはベトナムまで呼んでもらって光栄ではあったのですが、web関係の仕事をしたことがなかったので商社に関する何かを手伝うのかな?といった気持ちもありました。とはいうものの、海外取引についてもあまりしたことなく、英語なら話せますがベトナム語については話せないので本当に僕でいいのだろうか?といった気持ちでいっぱいでした。

Sはすでにベトナム企業との提携についてもすすめていました。提携先ですが、web開発関係の企業です。

Sの仕事は日本向けにホームページを作成・販売したり、ホームページを作成してSEOで集客を集めるといったものとのことでした。そこでホームページで執筆してくれる人、それをまとめてくれる人(校正など)がほしいといったものです。

主な仕事は文章作成と添削です。僕は文章関係の経験がないことから、本当に僕でいいのか?とたずねました。

Sは僕の文章が好きだそうで、ぜひとも社員第一号として仕事をしてほしいとのことでした。

僕はそこまでパソコンが得意というわけではないので、パソコンについても勉強してほしいと言われました。まずは、タッチタイピングからマスターするよう指示がでました。タッチタイピングとはキーボードを見ないで入力するといったものです。

タッチタイピングをマスターし、文書についても作成しはじめました。またライターとして勤務している人の文章について校正なども行いました。

これなら僕にでもできるなというのが、仕事をはじめて1ヶ月目の感覚です。