これから…

大きな原因は2つ。1つは、2年前に立ち上げた時は同じような会社が少なかったのですが、日本にある大手WEB制作会社を始めとして小さなところも人件費の安いベトナムは魅力的なようで相次いで進出してきたことによって、それまで振ってもらっていた仕事を振ってくれなくなり案件数が激減しました。

そこに加えての円安。僕がベトナムへやって来た時は、1万円をベトナムドンに両替えすると210万ドンありました。しかし今では180万ドンを切ることがあります。計算すると換金率が15%も下がっているんです。Sの会社では未だに日本人は日本円で支給されているので、この円安は死活問題となっています。2年前の給料が15万円でベトナムドンに両替すると3150万ドンでしたが、今の給料17万円をベトナムドンに両替すると3000万ドンくらいとなってしまいます。

2014年11月、もうすぐ年末というところでSから僕たち日本人スタッフ2人に提案がありました。

社員ではなく独立してフリーランスとして契約するか、もしくは減給を受け入れるかです。

フリーランスになると、友人とはいえど、いつ契約を切られるかわからないし件数によって給料が変わるということでした。減給は、言葉の通りで3万円下がるということでした。どちらにしても家賃保障は12月までしか出せないということでした。ただフリーランスであれば、初めの3ヶ月は現在の給料で月契約にしてくれるという説明があったので、僕はフリーランスを選びました。

ここ数ヶ月は事務所をアパートからオフィスビルへ転居したので事務所で仕事をしていましたが、以前にも書いたように僕の仕事は働く所を選びません。事務所じゃなくてもカフェやレストランでだって可能です。安定した収入やアパートはなくなりますが、新たな環境へ飛び出す良いタイミングだと考えました。

12月からフリーランスとして、それまで以上に自由に働きました。そしてSの元同僚であるTもフリーランスで働くことを選んだと聞いてましたが、1ヶ月くらい会っていないまま、クリスマスを過ぎた27日にSから忘年会をしようという誘いがあり会うことになりました。忘年会にはSとTと僕の3人という日本人スタッフだけ。場所はハノイで有名な日本食レストランです。

話しのほとんどは互いの近況報告と今後についてのことでした。その話しの中で驚いたことがありました。それはTが日系IT会社で働き始めたということでした。

Sと僕は2人揃って「ベトナムに、そんなコネがあったの?」と聞いてしまいました。それに対してTは怪訝そうにしながらもベトナムには人材紹介会社というものがあることを教えてくれました。

彼は、フリーランスをすると決めた時、たまたま立ち寄ったバーで、横に座った日本人に初対面にも関わらず今後の身の振り方や仕事の相談をしたところ、人材紹介会社の存在を教えてもらったとのこと。

翌日、忘年会が終わり早速行動に移しました。それは、Tに教えてもらった人材紹介会社に登録すること。もう年末なので就職が決まるのは正月明けになるのかな。

(2015年1月20日追記)

人材紹介会社に登録してから直ぐに人材紹介会社から連絡がありました。しかし、僕がやっているIT関連業務はライティングがメインなので、希望したIT関連の会社での雇用は難しいようでした。この機会に異業種への挑戦もありだと思い、担当者と話し合ったところ、直ぐに仕事が見つかりました。しかも3件。面接へ行き、将来勤務先となるであろう会社の方と話した結果、これしかないと思った1つに晴れて就職が決まり、1週間が経ちました。就業時間外であれば、Sの仕事も請け負うことを承認してもらい、今のところ、どちらも順調にやっています。

僕が利用した人材紹介会社
ベトナムの就職・転職・求人情報サイト|キャリアリンクアジア
ベトナムでの人材紹介コンサルタント アジアダイレクト

Sに就職が決まったことを報告したところ、「会社を再度軌道に乗せて、また一緒にやりたい。」と言ってくれました。それまで僕は、どちらも疎かには出来ないので仕事の両立を目指して頑張って行きたいです。